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当院で行われている治療

内視鏡下脊椎手術(MED法)

全身麻酔の手術です。手術創は16mmです。1週間程度の入院が必要です。頚(くび)、腰(こし)、胸(むね)の背骨の神経の圧迫をとる手術が可能です。対象疾患としては、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎椎間板ヘルニア、胸髄症などがあります。

図1.MED法とその手術中の様子(筆者)

完全内視鏡下椎間板切除術(FED/PED法)

局所麻酔で行う方法と全身麻酔で行う方法があります。手術創は8mmです。局所麻酔の場合、入院は最短で1泊2日になります。全身麻酔の場合は、MED法と同じ場所から入ります。その場合の入院は1週間程度になります。 対象疾患は、腰椎椎間板ヘルニアです。

図2.FED/PED法とその手術中の様子(筆者)

コンドリアーゼ腰椎椎間板ヘルニア治療剤(ヘルニコア)

椎間板ヘルニアを注射で治す薬です。入院は1泊2日になります。2回目はアレルギーが起こる可能性があるので、一生のうち、1度しか使うことはできません。

図3.ヘルニコア注射の模式図

経皮的椎体形成術(BKP)

腰椎(こし)や胸椎(むね)の圧迫骨折に対する手術です。入院は1週間程度です。骨折した骨に後ろから椎弓根という部分(その中には大事な神経や大血管はありません)に金属の管を通し先に風船で膨らませて、その中に骨セメントというパテのような素材を入れて固まらせます。治療の目的は痛みをとるため以外に、背中が曲がってくること(後弯:こうわんといいます)をできるだけ防ぐ目的があります。後弯(こうわん)になると、骨折が治ってもそのために腰痛がでることがあるので、腰が曲がってこないことが大事です。もちろん同時に次に骨が折れにくくなるように骨粗鬆症治療は必要です。骨粗鬆症治療薬もたくさん種類があるので、詳しく調べて、その時期に一番合っている薬を選ぶことが必要です。

図4.BKPの模式図

頚椎椎弓形成術

頚椎(くびのほね)での脊髄(せきずい)という神経の圧迫に対する手術です。頚椎の骨を開いて、脊柱管を広くします。手術創は8cm程度のことが多いです。 脊髄は(いまのところ)再生しない神経であり、その神経で麻痺がおこると、両側の手足が動かなくなるなどの深刻な麻痺症状がでることがあります。したがって、症状が進行すればまず手術になります。圧迫が複数箇所の場合は、この手術方法が選択されますが、、軽度であるか、1-2か所であれば、先に述べたMED法の内視鏡で対処できます。対象疾患は頚椎症性脊髄症、頚椎後縦靭帯骨化症などです。

図5.頚椎椎弓形成術術後CT

脊椎固定術

脊椎に不安定性を認める方や、変形が強い方は、脊椎固定術が必要な場合があります。ただ、不安定性があれば、かならず手術をしなければならないわけではありません。固定の手術も以前ほど大きな創を作らなくてもよい場合もあります。固定術が必要なかたは患者さんごとにできるだけ小侵襲で手術方法を考えます。

図6.腰椎固定術術後レントゲン

各種骨折

整形外科なので、骨折の手術もおこなっております。救急搬送されてくる方もありますが、外来から手術になる場合もあるかと思います。もちろん保存的に治癒する骨折も多いので、相談してください。

図7.大腿骨頚部骨折(矢印は骨折)

今回ご紹介した手術方法、治療方法はすべて当院で行うことができます。また、非常勤の医師にも来ていただいており、肩や手など専門の先生による手術もおこなっております。まずは外来で相談してください。



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